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閉経後骨粗鬆症は、閉経による卵巣機能の低下によって発症し、女性ホルモンであるエストロゲン分泌ンの低下に起因するとされている。エストロゲンは、形質転換増殖因子-β(TGF-β)のような骨形成性サイトカインの発現を増加させる一方、インターロイキン1(1L-1)や腫瘍壊死因子α(TNF-α)、IL-6といった骨吸収性サイトカインの発現を抑制する。したがって、閉経後骨粗鬆症と歯周炎に関与するサイトカインは非常に類似している。歯周炎の進行過程におけるエストロゲン分泌の低下による影響をまとめると下図のように考えられる。

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従来の報告や著者らの報告から、下顎骨骨密度と腰椎の骨密度、中等度の相関(r=0.3〜0.5)を示している。したがって、全身の骨量の低下は、顎骨の骨量の喪失に影響している。しかし顎骨の骨量と歯周病の関連は、現時点では明白ではない。
また、歯の喪失と骨粗鬆症との関係は、多くの報告がなされ、大部分で、骨粗鬆症あるいは低骨密度と歯の喪失とは関連性があると報告されている。しかし著書らは、両者を包括的に解析し、歯の喪失と骨粗鬆症の関係は、間接的であることを示した。

